せっかくEcho買ったし、Kindle本を読み上げてほしい
人の声で起こしてくれる目覚まし時計が欲しくて、
AmazonのブラックフライデーセールでAmazonのEcho Dot 第3世代を買った。
Echoはインターネットに接続して使うスマートスピーカーで、
音声で話しかけることにより様々な操作を行ってくれる。
目覚まし時計やキッチンタイマー、天気予報、家電操作を音声で行ってくれるのもいいが、
Amazonの製品ならぜひとも本を読んでほしいところだ。
そこで、Kindle本をAmazon Echo (Alexa) に読み上げてもらった。
ちゃんと読書に使えるかどうかレビューしてみたい。
Kindle本をAmazon Echo (Alexa)に読ませるやり方
基本的に話しかけることで起動する。
アプリの「再生」からタップで操作することが可能なものも。
「アレクサ、Kindle本を読んで」(アプリでも可)
前回Kindle本を読ませていれば、その本が再生される。
初回起動のとき、知らない本を読み上げられたので、次のようにタイトルで指定するのがよさそう。
「アレクサ、『(本のタイトル)』を読んで」(アプリでも可)
- 読む本を変えたいときにこれを言う。
- タイトルは一部でもOK。
例:『【図解】はじめての上流工程(要件定義・システム設計・プロジェクトマネジメント)入門: よくわかる!システム開発入門』(著:ひぐま)
↓
「アレクサ、『はじめての上流工程』を読んで」だけで読んでもらえた。
「アレクサ、もっと速く読んで(遅く読んで)」
再生速度を変えたいときに。おそらく0.25倍ずつ増減する。

1.5倍速(「もっと速く読んで」×2)がちょうどいい気がする。
「アレクサ、次の章(前の章)を読んで」
章を行ったり来たりしたいときに。
「アレクサ、止めて」(アプリでも可)
- 再生をストップしたいときはこれでOK
AlexaによるKindle読み上げとAudibleとの違い
Amazonといえば本を音声で聴けるサービス(Audible)だが、何が違うのだろう?
ちなみに、AlexaはAudibleの読み上げもできる。
Kindle読み上げ | Audible | |
---|---|---|
◎ | 品揃え | △ |
〇 | 自然さ | ◎ |
Alexa (女性声) | 声 | プロ (本による) |
Alexaに話しかける必要あり | 操作 | 簡単 |
品揃えはやはりKindleの方がいい
当たり前だが人間の読み上げデータを作るにはそれなりのコストと時間がかかるため、Kindle本の方が圧倒的に品揃えが多い。
不自然さは思ったほど気にならない
Alexaも基本的にはほとんど自然に読んでくれる。やったね。
以下のような部分では不自然になるので、多少は気になるかもしれない。
- 文の途中でページをまたぐときに変な間が空く
- 「I/F」が「アイ、エフ」のような間の空き方で読まれる
- 読み仮名がときどきおかしい(「方」を「かた」と読むべきところを「ほう」と読むなど)
- 見出しと段落の間で間があかないことがある
あと、これは「読み上げ用でないものを読む」ことの問題なのだが、図表(絵)がスキップされたり、
以下のような文章の違いがわからないのは流石にどうにもならない。
今年一番風邪引きそうな日。念の為保険証持って病院へ行こう。
↓
今年いちばん風邪ひきそうな日。念のため保険証もって病院へ行こう漢字が続くと、何度か読み直さないと、意味が入ってこないですよね。
三宅香帆. 『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』 (p.89). サンクチュアリ出版. Kindle 版.
Alexaの声でしか読めない
Alexaの声でしか読めないということは、(今のところ)男声では読めないということである。気になる人は留意しよう。
プロの声で読んでほしいならやはりAudibleだろう。
まとめ: 若干不自然だけど、十分使える
Echo(Alexa)で何冊か本を読ませてみたところ、十分使えると思う。
- 聴覚優位で、耳で聴いた方が覚えやすい
- 目が疲れているとき
- 何か作業をしながら
- 本を読む気力はないがとにかく読み進めたいとき
……という場合に試してみてはどうだろうか。