物語の設計

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漫画『モブサイコ100』の構成を分析する [Δ面] 設定と成長のあいだ

キャラクター論:変わらない「設定」と変わってゆく「成長」は、どういう関係にあるのがベストだろう?
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貴種流離譚+末子成功譚の類型を考える(『山椒大夫』から)

思うところがあってこの2022年7月にこの記事を起稿している。貴種流離譚+末子成功譚という話の類型について。「生まれが8割」みたいな、さじ加減を間違えればメアリー・スーになりかねないこの類型、どうして人々に受け入れられているのか。貴種流離譚...
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【物語制作】試論:世界観などの設定から物語冒頭の展開を自動生成する

展開に困る冒頭部分をどう書けばいいのかAIが小説を書いてくれる時代になったと聞いた。うーん、AIの進歩はすさまじい。ただし、AIは「続きを書かせる」ものであって、最初の一文が書けないことにはどうしようもない。とうわけで、ここでは、世界観やキ...
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漫画『モブサイコ100』の構成を分析する [a面] 騙りと語りのあいだ

ログラインにはなぜアイロニーが必要か前回の続きです。またラカン的・な感じで読み解いていくつもり。さて、前回(敢えて)深く立ち入らなかった幻想(ファンタスム)の話。幻想とは、幻覚や妄想の類ではなく、外的事実に基づかない記憶や体験とかのことだ。...
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漫画『モブサイコ100』の構成を分析する [Ⱥ面] 要請と欲求のあいだ

前回、いわゆるハリウッド式脚本術に乗っかって、主人公であるモブくんのメインプロットとサブプロットの話をした。脇キャラも自分の人生の主人公なのだから、彼自身のプロットを持っている。『モブサイコ100』の第二の主人公と言えば霊幻なのだが、説明の...
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漫画『モブサイコ100』の構成を分析する [A面] 意識と無意識のあいだ

すごい漫画のすごさを言語化する試みコロナの自粛中、暇だったので『モブサイコ100』という漫画を読んだ。同じくONE先生の『ワンパンマン』も凄かったが、ややや、別の意味で凄い漫画だった。まだ読んでない人はこんなブログなんか読んでないでさっさと...
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【読書録】「神話の法則」のキャラクター・アーキタイプを元型論と一緒にまとめてみた

『神話の法則』とはJ. キャンベル(神話学者)は古今東西の神話を収集し、英雄譚には一定の法則性があることに気付いた。((それを纏めたのが『The Hero with a Thousand Faces』(邦題:『千の顔を持つ英雄』)))それを...
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【読書録】納得感のすごい脚本論。『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』

腹落ちする脚本論ってあんまりなくない?昔からプロットというものが書けない。雰囲気で小説を書いてきた。 しかし流石に昔のような体力もないのでプロットの支えがないとつらい。プロット論で良書と言われているものは一通り読んだ。が、どうにも腑に落ちな...